今回は私が投資している【4751】サイバーエージェントの解説をして行きたいと思います。
(※注)当ブログは投資の助言や勧誘等を行うものではありません。あくまで個人的見解に基づくもので、為替や株価の将来の値動きに関してなんら有効性を保証するものではありません。当ブログを参考にした取引に関して被った如何なる損害も当ブログでは一切の責任を負いかねますのでご了承ください。あくまで投資は自己責任でお願いいたします!
目次
【4751】サイバーエージェント基本情報
社名 | サイバーエージェント |
英文社名 | CyberAgent,Inc. |
業種 | サービス業 |
代表者 | 藤田 晋 |
決算 | 9月 |
資本金 | 7,203,000千円 |
住所 | 東京都渋谷区宇田川町40番1号 Abema Towers |
電話番号(IR) | 03-5459-0202 |
上場市場 | 東証1部 |
直近株価状況
2021年11月10日現在
時価総額 | 997,758百万円 |
発行済株数 | 505,706千株 |
PER(調整後) | 23.97倍 |
PSR | 1.49倍 |
PBR | 5.13倍 |
自分が保有する理由
では私がサイバーエージェントを保有している理由について説明して行きます。
理由①社長が凄い
保有する一番目の理由は、代表取締役が凄いと感じているところです。サイバーエージェントの藤田社長は私が個人的に思っているのは、コミットメント型の方だなと感じています。
広告代理業というのは、基本利益の少ないビジネスです。その事業でここまで大きく成長させているのはとてつもなく意志の強い方でありカリスマ性があり、結果を必ず出すという強い意志がなければできません。
広告代理店というのは正直、代理で物を売る訳ですから誰でも出来ちゃうので、競合も非常に多いですし、価格競争にもなります。その中でネット広告部分野で1位の代理店になるのはとても凄いことです。
常に若者の先を捉えていること、ネット広告代理事業→アメブロ→アメーバピグ→アプリゲーム→アベマTV これを見て頂ければわかると思うのですが、今後どういう物が流行るのか、人が求めているのかという物をよんで、且つそれを当てているという感じです。
つまり、常に新しいことにチャレンジするという事を実践するタイプの社長だということです。株主としてはリスクにもなりえますが、新たなことにチャレンジせずに株価上昇は無いと思っているので絶対に必要なことだと思っています。
理由②Abema TVの将来性
サイバーエージェントのメディア事業のAbemaTVですが、私はこの事業には非常に高い可能性を感じています。なぜかお話しますね。
- 競合が見当たらない
- WAUは1000万人を超えている
- その視聴者の殆どが若者である
- 若年層が多く見る媒体は希少
- 地上波テレビの競合になりえる存在
などなど、例を挙げればキリがないです。特段強調したいのが、競合が殆どいないという事です。本来であればヤフーなどがやってもおかしくない領域ですが、ネット系の企業でこの領域に入ってくるところが見当たりません。
もちろん、ネットフリックスなどが競合となるので全く競合なく独占という事ではないのですが、純日本コンテンツとしてはAbemaが1強というのは間違いないかと思います!先行投資でお金が必要な領域で競合が参入しにくいのもあるのでしょうが、日本企業としては独り勝ちになりつつあると思っています。
そして、7300万DLという数字アプリのダウンロード数としては非常に素晴らしい数値です。大きな成功を成し遂げる土台は出来ていると思える数字です。
売上に関しても順調に伸びてきている状態だと思います。YoY45.1%とかなり2021年で加速したなという感じもします。また損益に関しても正直もう少し改善してほしかったなという思いはあるものの改善傾向ではあるのも良いです。
そして密かにこの数値は非常に良い傾向だなというのが下記のテレビデバイスでの視聴の増加です。なんでこれが良いのかという話ですが、理由はテレビで視聴が進むと、家族世帯の視聴が多くなるのと、なにより広告の認知がテレビと同等になるという事です。スマホの小さい画面で見る広告とテレビで見るCMでは全然認知が違いますよね!
これは広告を出す側からすると非常に重要な点であるとは思うので、今後の広告獲得においてもここの数値が増加するのは良いことだと思います。
ABEMAのあるメディア事業ですがPPVと周辺事業の収益が大きく拡大しているように見えます。収益の加速に関して非常に素晴らしいとは思います。
理由③強力な広告代理事業
もともとがネット広告代理事業だったのは勿論ですが、他社のネット広告代理店と比べても、サイバーエージェントは1歩抜きんでている状況だと思います。私自身、差のないヤフーやグーグル広告を売っているのに何故これだけの売り上げをあげることが出来るのか考えてみました。
私の考えでは確かに、市場がネット広告に広告費を寄せてきているのもあるとは思いますが、サイバーエージェントが他の広告代理店と違い、強い自社メディアを持っている点が要因だと考えています。
これは私の想像ですが、自社メディアを利用しセット販売などの販売手法が取れているのではないかと思っています。これは同じ商品を売っている競合に対しての強力なアドバンテージとなっており、自社のメディアでの出稿優遇なども手段としては取れると考えられます。
過去はアメブロなどの媒体も利用出来ていた筈です。このように付加価値をつけることによって広告主を獲得できていると思っています。もちろんネット広告の運用技術も高いのは間違いないです。今後はAbemaも非常に強力な武器なる筈です。
つまりネット広告の市場にニーズの高まり=サイバーエージェントの代理事業の拡大となるのは間違いないので、ここは安定的に成長していくのではと思っています。
保有する上でのリスク
では私が感じているサイバーエージェントの保有リスクもお話しておきます。
リスク①ゲーム事業が株価に与える影響が思ったよりも大きい
アプリゲームは1本の当たりで莫大な収益が出るので、勿論会社に与える影響が大きいのは理解できるが、いつまでその人気が続くのかという部分と人気が落ちるとその収益を元に戻すのは、なかなか至難の業になるという側面があります。
今回のウマ娘は予想以上に、人気に陰りが出るのが早いのではという憶測が、株価に大きな影響を与えたと感じています。その他のセグメントが好調であっても1つのアプリゲームの動向に株価が左右されるという点はリスクとして理解しておかないと思っています。
まあ今回のウマ娘の収益でAbemaをいい方に持っていく資金が出来たと思えば良い面だと思うのですが、株価にウマ娘が与えた影響は大きかったので…
リスク②Abemaの収益が上がらない
Abemaの収益が上がらず赤字解消にならないという事もリスクとしては検討しておかなければならないでしょう。決算発表でもメディア事業で強く伸びていたのは周辺事業が強く伸びており、PPVも伸びていますが、やはり広告の収益と月額課金の部分がもっと伸びてくれればなという思いです。
私的にはAbemaのあるメディア事業の収益構造が一番重要かなと思っているので引き続きこの部分は注視していきたいです。ですが、逆に言えばこの部分以外は非常に安定しておりかなりの安定企業と考えています。
まとめ
サイバーエージェントの株ですが、下記の理由で私は保有しています。
- 社長が凄いコミット型で有言実行できている
- Abemaは下手すると大きなメディアになれる程の可能性がある
- 現状Abemaは赤字だが事業としてきちんと成長している
- 広告事業は安定的に成長していくだろうと思われる
注意するべき点
- ゲーム事業が株価に与える影響がかなり大きいので注意
- Abemaの成長速度や収益構造には注意して見ていく必要がある
PER | 24倍 |
PBR | 5.46 |
PSR | 1.59倍 |
※11月10日時点
各指標とも若干割高に感じられるかもしれませんが、ネット系企業ですし実際に私が考えるよりは低い数値だと考えていますので、私個人の意見はまだまだ上がってもいいのかなと思っています。実際保有数や価格などは売却時に公開しますが、まだまだ保有し続ける予定です。