今回は、仮想通貨のイーサリアム(ETH)について説明して行きます。
実は現在、イーサリアムはビットコインに続き、時価総額上位にランクしている位メジャーな仮想通貨です。
この記事で解決できるお悩み
イーサリアム(ETH)とは
イーサリアム(ETH)の特徴
イーサリアム(ETH)の思想
イーサリアム(ETH)の価値
イーサリアム(Ethereum)とは?
イーサリアム(ETH)とは、ロシアのモスクワ生まれのヴィタリック・ブテリンによって考えられ、2014年に販売が開始された仮想通貨の一種です。アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)と呼ばれる中でも、今もっとも視線が集まっている仮想通貨になります。
イーサリアム(Ethereum)基本情報
特徴 | イーサリアムの特徴は、分散型アプリケーションやスマートコントラクトを動かすプラットフォームとして、オープンソースで開発が進んでいるプロジェクト。 |
発行上限 | 上限なし |
開発者 | ヴィタリック・ブテリン |
公式サイト | https://www.ethereum.org/ |
公式Twitter | https://twitter.com/ethereum |
実は、厳密にはイーサリアムは仮想通貨ではないです。ブロックチェーンに「スマートコントラクト」という機能を組み込んだ、分散管理型のプラットフォームです。
ブロックチェーンは、情報を収めておくブロックが鎖でつながったものだったのですが、イーサリアムは、ブロックの中に情報だけでなく、アプリケーションを格納できるようにし、特定の条件を満たした場合に、そのアプリケーションを自動的に作動させることができる。
つまり、このような環境を提供するプラットフォームがイーサリアムであり、その環境下で使われる暗号通貨が「Ether(イーサ)」という仮想通貨です。ただし、現在ではイーサリアムという名称が仮想通貨そのものを指す言葉として使われています。
イーサリアム(Ethereum)の特徴
イーサリアムがなぜ、ビットコインに次ぐ評価を受けているコインなのか、それはイーサリアムが持つ特徴が主要因だと考えています。
スマートコントラクト
スマートコントラクトとは、人の手を介さずに契約内容を自動で実行してくれる仕組みのことです。つまり、ブロックチェーン上にプログラムを書き込むことが可能で、プログラムした要件を自動的に実行することができることをスマートコントラクトと呼びます。
1994年にニック・スザボという法学者/暗号学者によって提唱され、イーサリアムの考案者であるヴィタリック・ブテリンが、ブロックチェーン技術を利用して開発・提供を始めたコンピュータプロトコルです。
イーサリアムには、このスマートコントラクトという機能が備わっている点が最大の特徴で評価されている点と言えます。
例えば、「 5 年後に私の口座にある1ETHを父に譲渡する」というプログラムをブロックチェーン上に記録しておく、すると5年後に1ETHが私の父に自動的に支払が行われる。という機能です。
これを応用すれば、仮想通貨の送金だけではなく、商品の売買や不動産取引などにも応用でき、現在実際に応用されつつある状況です。今後この機能は、さまざまな業界での実用化が期待されています。
分散型アプリケーション(DApps)
DAppsとはDecentralized Applicationsの略称で、日本語で分散型アプリケーションと言われています。
DAppsは、ある条件が満たされると自動で特定のプログラムが実行されるというのが特徴で、ビットコインやイーサリアムがその代表と言われています。
現状存在するほとんどのDAppsは、イーサリアムのプラットフォーム上で作られています。これは、DAppsを利用したサービスの多くがイーサリアムのスマートコントラクトを基盤として開発されているのが理由です。
イーサリアムの思想
開発者のヴィタリック・ブテリンは、ビットコインの思想に感銘を受けたそうです。「分散型」という概念、「分散型台帳」や「ブロックチェーン」の技術を使えば、運営主体(管理者・発行者)が存在しなくても、利用者同士でネットワークを監視し合うことで、通貨の発行や管理を行うことができると。
さらに、ブロックチェーンは「データ改ざんが不可能に近い」という特徴があり、管理者・発行者がいなくても、その信頼性と安全性をしっかりと確保可能です。
イーサリアムもビットコインと同じで、ブロックチェーン技術を使っていますが、その上で先程説明した「スマートコントラクト」という革新的な機能を有しています。スマートコントラクトは「全ての取引や契約を、ブロックチェーン上で自動で行う」という目的をで作られています。
ブロックチェーンとスマートコントラクトの技術を使い、現状行われている取引や契約のデータをブロックチェーン上に記載し、契約まで自動で実行することが可能になれば、現在『契約』という領域は人の手を介して実施されていますが、仮に普及すれば、企業側は『契約』という領域に人を使う必要が無くなり、人件費削減などの大きなメリットを得ることが出来ます。
なので、現在のビジネス概念の仕組みを根底から覆してしまう可能性がある。そんな技術が『イーサリアム』であり『スマートコントラクト』と言われているんです。
イーサリアムの高い利便性
イーサリアムは、アルトコインの中では圧倒的な人気を得ており、時価総額もビットコインに次ぐ2位につけています(2021年8月現在)。それだけの支持を受けているのはイーサリアムが多くのサービスに利用されるプラットフォームだからです。
その持つ優れた利便性や実際に使われているサービスなどについてご説明します。
高い汎用性
イーサリアムには先述のDAppsをはじめに、さまざまな用途があります。ここでは、イーサリアムを基盤とするシステムの中で、DAppsと同じように知名度の高いDeFi(分散型金融)とNFT(非代替性トークン)について説明します。
DeFi(分散型金融)とイーサリアム
今大注目のDeFi(Decentralized Finance)とは、ブロックチェーン上に構築される金融サービスやエコシステムの総称のことで、日本語では「分散型金融」と呼ばれています。
現時点で展開されているDeFi関連のサービスは、イーサリアムのブロックチェーンを利用して構築されているものが多くを占めています。そのため、DeFiはイーサリアムと関係の深いシステムと考えられています。
今以上のDeFiが盛り上がりを見せた場合、多くのサービスでイーサリアムが採用されることになるでしょう!
NFT(非代替性トークン)とイーサリアム
そして、DeFiと同じく注目を浴びている、NFTです。
NFTはNon-Fungible Tokenの略で、日本語では「非代替性トークン」と言われています。イーサリアムを基盤としたERC721規格で作られており、DeFiと同様にNFTはイーサリアムと関係性が深いのが特徴です。
NFTは、物やデータなどのさまざまな『所有権』を、譲渡したり売買したりが可能になるようにトークン化したものと思って下さい。トークン化された所有権はブロックチェーン上で管理され、権利者が変わるたびに情報が更新されていきます。
NFTの特筆すべきもう1つの特徴としては、「トークン化された所有権を、ほかの仮想通貨と交換することができる」という点です。例を出すと、ゲーム上の猫を販売し600ETH(当時の価格で約1,900万円)ではんばいの実績があるほどです。
NFT関連サービスも今後も多くのサービスでイーサリアムを採用され、今後も多くの金融サービスで採用されていくことになるでしょう。
まとめ
厳密にいうとイーサリアムは仮想通貨ではなく、ブロックチェーンに「スマートコントラクト」という機能を組み込んだ、分散管理型のプラットフォームです。
そのプラットフォーム環境下で使われる暗号通貨が「Ether(イーサ)」という仮想通貨。ですが、現在ではイーサリアムという名称が仮想通貨そのものを指す言葉と多くの人が思っています。
イーサリアムのまとめ
- イーサリアムは仮想通貨ではなくプラットフォーム
- イーサリアムの特徴はスマートコントラクト
- イーサリアムは取引や契約を、ブロックチェーン上で自動で行える
- スマートコントラクトが形になると、契約領域に人はいらなくなる可能性がある
- 多くのDeFiやNFTサービスでイーサリアムが採用されている
これだけ、多くのサービスのプラットフォームとして採用され始めており、思想や目指すべき方向性が実現された際には、ビジネスを根本から覆す可能性をイーサリアムは持っています。将来性としては非常に可能性を感じる通貨です!
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