この記事で解決できるお悩み
フォレックステスターの動作の重さ解消方法
なぜ動作が重くなるのか理由
フォレックステスターを利用していて、ロウソク足の送り(バーを進める)のが遅くて検証するどころじゃない、もっと早く進めたいのにということを思った人がいると思います。私自身も困ったことがあるので、それの解消方法を解説します。
フォレックステスターの動作が重い(遅い)理由
では解説して行きます!
動作を遅くする要因
フォレックステスターの動作が重い(遅い)理由の殆どは下記のどれかになります。
- インジケーター数
- インジケータのタイムフレーム選択数
- PCのスペック不足
この中でも動作が重くなる理由の殆どのパターンが
下記はフォレックステスターのイメージです。
インジケーターは移動平均線を入れています。例えば移動平均線をフォレックステスターで導入する場合は下記のように設定すると思います。
移動平均線のプロパティ設定画面ですが、ここにタイムフレームという設定項目があります。
タイムフレームというのはどの時間足で表示させるかという設定です。
この画像では4時間足(4hours)のみにチェックが付いていますが、このチェックが多ければ多いほど動作が遅くなります。理由はあとでお話ししますが、移動平均線の数が多くなりタイムフレームも多くチェックすると、どんどん遅くなるという感じです。
つまりインジケーターの数とインジケーターを利用するタイムフレームの数が動作を重くするメインの要因という事になります。
動作が重くなる理由
フォレックステスターはロウソク足が動く時に、インジケーターの計算を行うという処理をしています。つまり、ロウソク足を動かすバーを進める時に裏側で計算を開始します。その際にインジケーター数とタイムフレーム数が非常に関連してくる形です。
インジケーターの数×タイムフレーム数
※(実際にはもっと複雑ですが分かりやすく書いてます)
- 1(インジケーター数)×3(タイムフレーム数)=3(処理にかかる時間)
- 2(インジケーター数)×5(タイムフレーム数)=10(処理にかかる時間)
- 3(インジケーター数)×9(タイムフレーム数)=27(処理にかかる時間)
このように計算する処理が多くなれば多くなるほど、動作が重くなって行きます。
・移動平均線:3本(インジケーター数)
・連携時間足:9 (タイムフレーム数)
私のやっていた状況だと上記の設定で行った場合4時間足以上のバーを進める動作は、検証するのにイライラするレベルの重さになります。
フォレックステスターの動作の重さ解消方法
ここまで読んで頂いた方は、もうご理解して頂けたかと思うのですが、もっとも有効な解消方法を説明します!
解消方法
移動平均線とタイムフレームの数を減らす!
動作がなんとか耐えられるレベルの設定を解説しますね。私が感じたMAX値は
注意ポイント
・3本(移動平均線)
・タイムフレーム数は4(1D,4H,1H,15M)
上記位であれば何とかストレスなく4時間足のバーを進めることが出来る感じです。これはインジケーターの種類によっても違ってくるので、なんとも言えませんがあまりインジケーターを増やさずにやるしかないかなと言った感じです。
それじゃあ、今MT4とかMT5とかで行っている状況で検証が難しいよー!という思いもあるかと思いますが、現状これが仕様のようなので出来る範囲の中でやるしかないようです…そしてこれがもっとも有効な方法です!
私自身フォレックステスターのサポートの方とこの件について何度もやり取りを行いましたが、この方法がやはり最も有効とのことでした…下記のメール画像でもご理解頂けるかなと思いますが。
その他の解消方法
プロジェクトに入れている通貨ペア数を削減する
フォレックステスターでは通貨を織り交ぜ、12通貨の通貨ペアのプロジェクトを作成することが可能ですが、結局 表示するチャートが多くなればなるほど、PCの処理の負荷になります。
少しでも軽くするには本当に検証に必要な通貨ペアだけのプロジェクトを作成する方が良いでしょう。通貨同士の相関関係的なところを見たいのはわかりますが、せめて1通貨ペア(EURUSD,GBPUSD)などでやることをお勧めします。
プロジェクト期間を2~3年以内で作成(VIPデータ使用者向け)
良く初心者の方が10年分くらいのプロジェクトを作り検証を始めますがその場合、10年分の過去データを保持しつつ、チャートを 動かす形になってしまいます。2~3年間分のデータで行ってみるのも一つの手です。
もちろん、日足などのスイングトレードや長期足トレードの場合は、足りなくなると思いますのでこの方法より他の方法で軽くする方が良いかもしれません。
1分足でチャートを作成する(VIPデータ使用者向け)
VIPデータ使用者が利用できるティックデータは、1分足の20から50倍のデータ量になるという事です。
つまりティックデータで上位足(日足、週足、月足など)を作成しようとすると、データ集計に時間がかかり、フォレックステスターが重くなります。
もし、検証で主に使用する一番短い足のチャートが15分足以上であれば、ティックデータは必要ありませんのでプロジェクトを作成する時に、1分足データを使用して作成してみてください。その方が、ティックデータを使うより、チャートの動きが早くなる可能性があります。
「管理者として実行」の設定
どこまで効果があるのか不明ですが、WindowsOSやアンチウィルスソフトがフォレックステスター(Forex Tester)の動作をおかしくすることがあるみたいです。
ですので、フォレックステスター(Forex Tester)を立ち上げるときに、右クリックして、「管理者として実行」を行うことで、 WindowsOSからの影響を受けにくくすることが出来るようです。
プロジェクトの再作成とデータの入れ直し
これは最終手段的な手というよりは、何をやってもチャートが動かない、動作が重い遅いなどの場合は、プロジェクトファイルが自体が壊れている可能性と ロウソク足データが適切にダウンロードされていないという可能性が存在しています。
この場合は、プロジェクトを再度、作成にトライしてみて下さい。プロジェクトを再度作成しても、チャートがおかしい場合は、データを削除して入れ直してみて下さい。データセンターを開き、「ヒストリーをクリア」ボタンをクリックすると、データの削除ができるので一度トライしてみて下さい。
まとめ
フォレックステスター(Forex Tester)の動作が重いということで困っている方向けに記事を纏めてみました。有効な手段としては、インジケーター数を少なくし、タイムフレーム数を可能な限り少なくするという方法が一番有効だと思います。
私自身もインジケーターを多く入れ、全てのタイムフレームにチャック入れてやっていたので上位足での動作はもはや検証できるレベルではありませんでした。上記の方法はある意味妥協ということになるのですが、この方法でバーを進める動作は軽くなりました。
私はVIPデータを契約してティックデータを使って最初はやっていたのですが、15分とか5分足しかみないというのでれば1分データでプロジェクトを作成することもおすすめします。などなど色々と試してみて下さい!