FXとは
日本円を外国の通貨に換える取引を「外国為替取引」と言われています。たとえば、日本円を米ドルに換えることを「ドル買い」や「円売り」と言います。ところが、通貨の価値は今この時間も変動しています。1米ドル=110円だったり、111円だったりします。この価格変動を利用して取引する投資がFX(Foreign Exchange(外国為替))という投資です。
たとえば1米ドル=111円で買ったとします。これを1米ドル=112円で売ったとすれば、1円の利益が出ます。このことを為替差益と言われ、FXはこの為替差益を狙った投資取引となります。取引は日本円や米ドルだけでなく、数多くの世界各国の通貨の組み合わせで行なえます。
FXのメリット・デメリット
FXの魅力はなんといっても少額資金(1万円からでも全然スタート可能)でスタートできる点にあります。少額資金で多額の投資資金を動かせるところにFXの凄さがあります。ただ、そこにはリスクも大いにあります。投じた金額の何倍もの利益が期待できるのですが、何倍もの損失が出ることも大いにあります。株式や投資信託以上にリスクのある投資になります。
株式投資の銘柄数や投資信託の商品数は非常に多く、何千とある投資先の選択に一苦労することもあります。FXであれば対象となる外国通貨の数はかなり限られます大体1~20通貨位です。最初は取引量の多い、米ドルやユーロだけを対象に取り組むことがいいと思いますし。私も最初の頃はドル円をやっていました。
FXの場合、株式のように個別企業の情報を調べたり日々チェックする必要はなく、チャートと世界経済の状況などで判断します。為替のチャートだけで判断するテクニカル分析と世界情勢などのファンダメンタルズ分析の大きく2つに分かれると思っています。
FX メリット・デメリット | 資金 | 時間 |
メリット | レバレッジで少ない資金で可能(1万~数万でも十分) | 24時間取引可能なのでサラリーマンでも取り組み可能 |
デメリット | レバレッジ次第で資金がゼロになることも珍しくない | 寝ている間も動くのでメンタル疲労&気が抜けない |
少ない資金でも大きな運用ができる
FX取引を行なうには証券会社に口座を開設しなければなりません。取引にあたっては、先に自身が決めたお金を担保として証券会社に預け入れます。これが「証拠金」となります。FXが外貨預金と違うのは、FXは預けた資金の何倍もの通貨を購入(買い付け)することが出来るのです。
通貨は、米ドルなら110円の水準から1円(1%未満)値動きしただけでも大きな変動といえます。ただし、1円(1%)の値動きで1円利益が出ましたではは投資の旨味がないと思うのですが、 FXでは、預けた資金の何倍もの金額(通貨)を動かすことができます。これをレバレッジといい、例えば20万円の証拠金で200万円の取引も行えます。
これは証拠金の10倍の取引なので「レバレッジが10倍」となります。ですので、レバレッジを大きくすればするほど損益の幅も大きくなります。海外の証券会社であれば証拠金の「888倍」までレバレッジを効かせることもことも可能です。この場合10万円の証拠金で8880万円のトレードができることになります。
24時間いつでもトレードが可能
FX(外国為替)は、株式取引における証券取引所のような取引所はありません。世界各地にある銀行間での為替は取引されています。そのためFXは、月曜の朝から金曜の深夜(土曜の早朝)まで、平日であれば24時間トレード(取引)が可能です。
日中(9:00-15:00)にしか取引できない株式投資と違い、平日の日中は時間が取れないサラリーマンでも、夜帰宅してからトレードする事ができます。欧米の銀行が開くのは日本時間では夜中。そのため主要通貨である米ドルやユーロは日本の夜に取引がもっとも活発になり世界中の投資家が参戦するゴールデンタイムです。
自分のライフスタイルに合わせて、好きな時間にトレードを行い稼ぐことが出来ます。
口座開設から取引まで
FXの取引を行うにはまず、証券会社に口座を開設しなければ始まらないです。口座は証券会社のほか、FX専門の取引業者でも開くことは可能です。注意しなければならないのは、証券会社です。株式取引の口座があっても、別途FX専用の口座の開設が必要になります。
口座開設は証券会社のホームページ上で、指示に従って行います。また、「マイナンバー」なども必要だったりするので、通知カード等で「個人番号」を確認しておいた方がいいです。
送られてきた取引用のパスワードなど忘れないようにしましょう。証拠金を振り込んだら、あとはいつでも取引をスタートできます。クレジットカードなどでも入金は出来たりするので口座の開設が完了すればすぐにでも取引が開始できます。